言いたいことがある

好きなことについて語りたいだけです。

対岸の彼女

 

角田光代さんの対岸の彼女を読んだ。

日曜日に図書館で借りた本だ。お母さんとご飯を行ってその帰りに本屋さんにより、角田光代さんの愛がなんだが読みたいんだと伝えると対岸の彼女もおすすめだよと教えてくれた。

昔から角田光代さんの小説が好きだったので、日曜日に図書館へ行って借りた。そして今日はスクールに行かなかったので2時間かけて読破した。

 

よかった。なんだか涙が止まらなかった。

読むのがしんどくなった、でもなぜしんどいのか、それは現実を映し出しているからだと思う。

私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。

その冒頭から既にもう私の心は揺り動かされてた。私もいつも思うからだ。私っていつまでこのままなんだろう?って。変わるきっかけを求めて行動はしてみるものの、結局考え方も性格も人の関わりを恐れているのも全部全部そのままで。小夜子が考えていたように、私も〇〇ちゃんだったら、という妄想をいまだにしてしまう。自由気ままで面白くて明るい〇〇だったらどんなに生きやすいんだろう、とか。

 

この小説に心を打たれたのは、やっぱり私にとって切っても切り離せない「人間関係」についてのテーマだったからかなと思う。

私は人と関わることを強く望んでいるけど、人から傷つけられたり嫌われるのが怖くて人と関わることを避けてしまうことが多い。そんな矛盾する心に疲れていた。人が好きだし、人が嫌いだから。誰もいない空間の1人は心地いいけれど、周りが楽しそうに話している空間で1人でいるのは気が気でない。好きか嫌いか、その感情は些細なことやすれ違いで好きにもなるし嫌いにもなる。嫌いが誰かに集中すればいじめにも発展する。難しい。難しいからこそ、めんどくさくて全てから逃げてしまいたくなる。でも結局、そんな時に助けてくれるのもやっぱり人なのだ。そんなことを思わせてくれる内容だった。

 

それぞれの登場人物の感情を考えてしまう。でも、考えたってそこに答えはない。登場人物に限らず、他人の考えや気持ちなんて全部分かるはずない。ナナコがどんな思いで日々明るく振る舞っていたのか?いやそもそも、明るく振る舞っていたわけではなくて心からそう思ってただけなのか。本心かどうかは分からない。でも、「帰りたくない」を繰り返した彼女が本当のナナコ…と思うけど、人間ってとにかく複雑でいろんな面を持ち合わせているからどの姿もナナコなんだと思う。ケラケラたのしく笑ってきれいなものしか見えてないように見えるナナコも、全てを投げ出したくなったナナコも、繕ってたというよりかはどっちの面もあった、と言う方がしっくりくるような気がする。

というのも、一言で人の性格なんて言い表されないと思う。私は細かいとこまで気になるタチだけど細かいとこまで気が回らないし、人と話すのは好きだけど嫌いだし、怒りを根に持つわりには本人前にするとケロっとしてしまうこともあるし、意外と矛盾点ばかりなのでは?と思う。

 

とにかくナナコとアオちんの2人のことを思うだけで涙が止まらなかった。2人でゲラゲラ笑ってるだけで、それだけでよかったのに、世の中は「それだけ」にさせてくれない。家庭の問題、学校の問題、いろんなことがのしかかってくる。ああそうだよなあ、学生のうちは自分で選択することができない。お父さんが運転するタクシーでナナコが降りた後にアオちんが言った「なんであたしたちはなんにも選ぶことができないんだろう」そのとおりだ。でもね、大人になっても、私みたいに何かに囚われてる人間は自由に選択することができない。

嫌だ嫌だと言いながら会社に通い、気を遣いながら上司のご機嫌を取り、少ない休みで部屋の掃除をしている。スクールに通っている。

でも心の中で思う。私は勉強すること努力すること働くことが何よりも嫌いだ。家で本や漫画やドラマや映画を見て泣いたり笑ったり心を動かされていたいと思う。大人なんだからそれを選ぶことができるのに、自分がストッパーをかけている。「特に何もスキルがないくせに若いうちから正社員の仕事を辞めてどうするの?なにもできないまま歳をとっていくのが怖くないの?」そうやって自分が聞いてくる。怖い。怖いです。だから仕事に行って上司の機嫌をとって何かできるようになるためにスクールに通っています。心と反対のことをしてて苦しいです。でも不安がどうしても拭えません。そんな返答をいつも自分にしてる。

 

自分の生き方、そこをすごく考えさせられた小説だった。どうやって生きていくか、どうやって人と付き合っていくか、結局正解は分からないが、対岸の彼女ではなぜ人は歳を重ねるのか?の問いに「新しい出会いを求めるため、そして自分の行きたい場所に自分の足で向かうため」(意訳)という答えを小夜子は出していた。私はまだ自分との葛藤に苦しんでいて結論は出せそうにないが、いつか腑に落ちる日が来ると信じたい。この道を選んでよかったんだと思えるようになりたいし、その道を選ぶ勇気も持てているようになりたい。ダメだと思う自分を認めて、楽になりたい。

 

とにかくむちゃくちゃいい本だった。本当に。アオちんがいじめがあったことをナナコちゃんに打ち明けた時に、「アオちんがはぶられても、あたしは絶対に味方だよ。みんなに無視されてもたったひとりでも話してくれたらなんもこわいもんないでしょ?」「いじめなんか怖くないよ、だってそこに大切なものはないし」って言葉、私がもしアオちんの立場だったら本当に救われてると思う。ひとりでもそんなことを言ってくれる人がいるっていう事実だけで、生きることができると思う。ただこの言葉を言ったナナコはものすごくいろんなことを背負ってるからこその言葉だったんだよなあ…そして何も知らないアオちんの「すっごいしあわせに生きてきた人でしょ」の残酷さったらないよな…。

 

最終的に2人は会わなかったけど、2人の中で過ごした日々っていうのは本当にかけがえのない胸に残る日々だったんだろうなあ。なんかすごく刹那的で切ないのがもう…ハァ…語彙力がなくて言葉にできない難しい。

 

結論生きるのって難しいよね。

 

 

 

 

自由に生きたいね

 

上司が怖い。

というか、人の顔色ばかり伺ってしまうのしんど過ぎて無理。他人のことばっかり気にしてもどうしようもないのに気にしてしまうのはどうしてなんでしょう。もっと気楽に生きたいよう。

 

マウスピースもなくしたし、結局作品作りはできてないし、ないないづくしで嫌になる。なんかいいことないかな?休んでるときが一番幸せだな。食べたいもの食べて、寝て、動画見て。今オーディション番組にハマってるから早く続き見たい。

 

ていうか1日休みなの本当に体がもたなくてしんどい。しかも別に仕事急ぎのものがあるわけでもないのに出勤しなきゃいけないのも辛い。私はこんな今しなくてもいい仕事をしに会社に来てるのか…?と思うとね。また暇な時期が来てしまったよ。ていうか今代打なわけなんだがいつ戻ってくるわけ?これで期限延ばされたらもう本当に耐えられないからな?

 

何がなんでも上司の機嫌を取り続けてきたんだが、もう代打もあと少しだからか限界が来てしまったみたい。機嫌の取り方は分かるしやろうと思えばできるけど、そのエネルギーが枯渇してしまったような感じがする。怖い、怖い、それしか頭になくてそれが態度にも出てしまって、相手もそれに気づいて同じ態度をとって、そして私がまたその態度に怖がって。わお、なんという悪循環。ワロタ。

明日からまたその上司のもとで仕事が始まるのに、私はまだ頑張れるんだろうか。ていうかなんであんな大人気ない人が上司なんだろうか。もう分からん。しんどい。しんどいしか頭にない。よく耐えてきたなあ。あと少しがこんなに長く感じるなんて。

 

どうやっても前向きになれないのが辛い。

作品作りもしてない、でも仕事がしんどいのにさらにしんどいことに仕事終わった後向き合える体力がない。でもそんなの言い訳だよね。ずっと言い訳して生きてくのよ。

 

でもなんで人は成長し続けなきゃいけないと私は思い込んでいるんだろう?どうせ死ぬんだから。成長しようとしまいと。だったら少しでもストレスなく自由にのんびり生きたっていいはずなのに、自分がそれを責めてくる。このままでいいの?って。別にこのままでいいと自分が思えればそれでいいのに。誰もそれを責めないのに。そこもきっと他人の目を気にしてるんだろうな。人から尊敬されたい、すごいと思われたい。そんな気持ちがずっとあるから苦しいんだと思う。

 

どうすればいいか分からないまま納得できないままここまで来てしまった。何をやっても手応えがない。前の自分と変わった、少しだけ前より自分を好きになれた。そう思える何かきっかけが欲しいのに、そこに辿り着くまでにいつも挫折してしまう。そう思える成功体験に辿り着きたい。そのためには適切な努力をしなければいけないのに、私は努力ができない。そんな自分をまた責めてしまう。

 

堂々巡りだ。努力すること、今のままの自分を認めること、どっちの考えもあるけど、結局どっちもできてないどっちつかずだからずっと納得できないままここまで生きてしまった気持ちがするんだな。なるほどな。そうだね。

 

あ、でも貯金が目標の100万にいきそうなのはとても嬉しいんだな。まぁ今実家暮らしさせてもらってるからなんだけど…。お母さんお父さんありがとう。

お金貯まったら何したいかな?旅行とかしたいけど今はさすがにできないね。整形とか?それか資産運用。古着屋で可愛い服も買いたいかも。肌のお手入れもきちんとしたいね。うーーんいろいろ考えることはあるけどもう分からんな。寝るか。

ミレーナ入れた

 

突然だが、私は自分の今後のためならけっこう体を張れるタイプである(当社比)

 

扁桃腺をとる手術も決意してからすぐ動いたし、今回のミレーナもそうだった。入れると決めたからにはすぐ入れた。

 

会社が終わって、すぐ近くの産婦人科に行った。診察でミレーナ入れたいです、と言ったら分かりましたと早々に入れられた。

あの人権のない椅子に座って足を開かれ、まずは超音波。うん、痛くない痛くない…意外とこんぐらいなら耐えれるかもしれない…

次に棒のようなものが入りカンカンされて奥まで入れられる。ウッ痛いけどまだ、まだ大丈夫…

ちくっとしますよーとさらに奥で痛みが走る。生理痛の究極版。大学3年生の誕生日に生理痛で救急車を呼んだときと同じ痛みくらい。すげー痛いけどまだ耐えれる。

そこからだった。道具がないのか一旦放置され、再開。地獄はそこからだった。棒をねじ込まれ、奥へチクッ。さらに奥へチクッ。チクッを繰り返すたび増す痛み。なんだこれ死ぬんじゃねえか。痛すぎて呼吸がむちゃくちゃ浅くなった。ぎょーーーーんって感じの痛み…伝わらないな…本当に痛くて早く終わってくれと心の底から願った。

 

終わったあとも痛みは続く。太ももに力が入らないような感じでお腹はずっと痛いまま。普通の腹痛だったらウンチ出して痛みがなくなるのにこれって対処法がないんだよな、と絶望した。こんなんがずっと続くの?死ぬと思ってたけど時間が経つにつれ徐々に痛みが薄れて心底ホッとした。今は入れてから2時間ぐらい経ったけど、太ももの力の抜けた感じはまだあるし、お腹も全然本調子ではない。

 

明日の仕事に影響が出るか否かが気になるところ…まだ4日も仕事あるぞ。いけんのか?わたし。分からねえ、一晩寝ていつも通りくらいになったらいいなあ…

何はともあれよく頑張った自分。社会人になってから扁桃腺切除、歯の矯正、脱毛などいろんな痛みに耐えてきたけど、ダントツでミレーナが痛かったかもしれない。いや、扁桃腺切除の麻酔切れた後の吐き気も相当だったな…種類が違うから比較しようがないな。人は辛い経験をしても物理的な痛みは忘れてしまうからそこはありがたいもんですね。歯の矯正の時も親知らず削るのむちゃくちゃ痛かったなー いろいろ頑張ってたなあ。

 

こんだけ辛いこといろいろ乗り越えてたら仕事の辛いのなんて屁の河童だぜ。へっ。

 

とりあえず眠い。今日は早く寝よう。

 

 

だらだら

なんとか気力を振り絞って、スクールを探して(言っても近くじゃ2箇所しかない)見学に行ってまあこっちかな〜?で決めた。頭でいろいろ考えるのが苦手なので直感で決めた。直感派なくせにうだうだこっちでいいのか?後悔しないか?って考えて結局直感に従うのがいつものパターンな気がする。今回も在宅で探せばたくさんあったんだけど、もう考えることを放棄してしまった…支払いは54万。教育支援制度?みたいなのできちんと全部通えば10万返ってくる。

 

スクールに通い始めて今日で4回目。まだ最初だから簡単ではあるけれどそれでも慣れてない作業をどんどん頭に詰め込んでいかなきゃだから難しい。講義だけじゃなくてフリーレッスンの時間使って練習していかないとなあ。まだ最初だからかもしれないけど全然自分が全ての講義終わったあとにいろいろ出来るようになってる気がしない。今のところ人よりちょっとショートカットキーを覚えたくらい。うへえ

 

仕事も仕事でめんどくさくなってきたしなあ。ずっと雑用だけやってたい。営業とか混ざってくるといろんな人挟むから報連相がめちゃくちゃめんどくさい…どこまでをしたらいいの?って思う。そんなん報告されても…みたいな顔されると辛くなる。お前が報告しろつったんじゃん…

 

まぁのらりくらりと生きていきましょう。今の場所も期間限定だから。余計なことはあまり考えずにしたいよね。ただでさえスクールに通ってヒーヒーしてるしさ。体力は残しておきたいよね。

 

しっかし扁桃腺とっといてよかったなー

こんな生活して且つこの季節の変わり目だったら絶対熱出てるもん。しかも今の時期じゃコロナと間違われそうだし。有休も全部なくなったけど手術することをさっさと決めたわたしGJ☆

矯正も社会人になってから早い段階でやっといてよかったな〜医療脱毛も。まぁ脱毛はまだローン残ってるんだけどさ…。今はスクール費用でお金ないし。整形とかもしとけばよかったな…。アイプチにかける時間がめちゃくちゃ手間なんだよう。埋没くらいはどっかのタイミングでしたいな。あとミレーナも入れたい。資産運用もしたい。貯金もっとしたい。無駄遣い減らしたい。

 

やりたいことはたくさんあるけど費用と時間と決意が足りねえ〜。今日のお休みはスクールとお買い物と昼寝で終わった。友達が転職するってんでお店にも転職前に顔出した。思えば周りの友達けっこう転職してる気がする。大学の友達はみんな転職してるなあ、中学の友達とかも。そう思うとそんな大層なことではない気がするね。

 

今は爪がボロボロなので塗ってる方が爪にいい!みたいなエトゥセのネイル買った。あとパウダーのパフ紛失したから買った。友達の誕生日プレゼントも買った。

 

 

支離滅裂だなあこの文章。

まぁいっか。とりあえず風呂入りたい。

 

 

 

分かっちゃいたけど

 

分かっちゃいたけどさ。

だからこそ相談しなかったんだけどさ。

 

わたしのためを思って言ってくれてるのはすごーーーーくよく分かるんだけど、この時期に転職してその業種って、今の時期考えれば頭の悪いわたしでもそんなリスク分かってますからねさすがに。それを改めて言われてもなあっていう。恋人に共感とか労りを求めるのってそんなに難しいことなの?そもそも仕事が辛いって泣いてる相手に対してそこ丸無視なのどういうことなの?分かんないわ。でも相手の言い分もあるしわたしのためを思って言ってくれてるからそんなこと言えないんだけどね。でも分かって欲しいじゃん?(平行線)

 

厳しいとかそんなの百も承知なんだよー!!!だから悩んでるんだろー!!!!わたしの人生はどうせわたしが決めなくちゃいけないんだからさぁ、せめて慰めるくらいは誰かにして欲しいわけさ。前も言ったんだけど、結局ダメだったし今回もそうなった。もう弱音を吐くの嫌になるよね。でも弱いから吐きたくなるのよ。伝えても伝えても分かってくれないから意味ないじゃん…あー疲れたな。仕事行きたくないな。

 

 

 

 

4ヶ月が経った

仕事を変えたいと思ったタイミングで誰か1人他部署の営業事務の空きを埋めて欲しい、という打診があったのでこれはいいタイミングだと立候補してから4ヶ月が経った。

 

環境が変わってみると、どこにいたっていいところもあれば悪いところもあるなあ、全部が全部いいなんて場所ないんだろうなあっていうのが感想。

 

今までいたところは仕事ないし仕事あっても正解がないようなものばかりだし同世代が多いし嫌いな奴がいるし同期との差が目に見えて分かるから辛かった。今いるところは仕事が絶対あるし内容は簡単だし正解があるけど一緒に働く人たちの機嫌を常に伺ってヘコヘコしてなきゃいけない。

どっちもどっちだな。どっちの嫌なことがまだ自分にとって耐えられるかで世の中決めていかないといけないんだなと悲しいことを悟ったよ。楽しいことなんかどこにもないしね。ていうか働くにあたって楽しいなんて思えもしないし。常に不安、劣等感、無力感がつきまとうから。楽しいわけねえじゃん。

自分がこのマインドから抜け出せない限りどこにいっても同じだろうなと思うからなかなか転職に踏み出せないんだよね。

 

ただ最近はウェブデザイナーのスクールに通うのはどうか?と少し考えてはいるんだけど、なんかもう働くのが疲れすぎてスクールを探す余裕すらない、なにもできない。毎日家事こなすので精一杯。スクール通うなら実家に戻ろうかなとも思ったけど、このご時世親にコロナなんか移ったら大変だしなー。もう歳だし。

 

とにかく働くことに疲れて、何もできない。ネットフリックスも入会したのに満足に見れてないし、休みは少ないし、毎日携帯をぼーっといじることしかできない。携帯いじるのでさえ、受動的なことしかできない。ツイッターを見るとか、TikTokを見るとか。どちらもアプリを開いたらあとはスクロールするだけ。YouTubeは何を見たいか探すところから始まるから、それすらしんどくて最近は開いてない。

 

お絵描きもしたくてiPadApple Pencilも買ったのに全然使ってない。とにかく自ら能動的に楽しんでいくということが何1つできなくて困る。あーーーこれ相当心死んでね?とりま寝るわおやすみ

 

 

ひとりずもう

 

私の住んでいる家の近くにツタヤがあるのでよくDVDやマンガをレンタルしに行く。

スパイファミリー4巻までを借りれたらよかったのだが、彼が「10冊借りた方がお得だよ」と言うのでそうすることにした。彼が借りたいものを選んだら4冊しかなかったというので、たまたま目についたさくらももこさんの「ひとりずもう」の上下が2冊だしちょうどよかったので借りた。

 

ちびまる子ちゃんは昔から読んでた作品だし目新しい感じではないだろう(失礼)と思ってたんだけど、全部読んでみたらひとりずもうが1番心に残った作品だった。

さくらももこさんのエッセイで小学生〜高校卒業までを描いてたんだけど、ま〜〜考え方やライフスタイルが超好き。というか憧れる。

 

私は元来むちゃくちゃ怠け者で嫌いな勉強もせず休みの日はずっと携帯をいじってるんだけど、主人公も基本長期休みは何もせず昼寝をしたりテレビを見たり漫画を読んだりとグータラしている。わたしはゴロゴロをずっとしてると誰とも遊ぶ人がいない一人ぼっちのわたし…とか考えてたんだけど(かと言って遊ぶのはめんどくさい天邪鬼)主人公は遊びの誘いもめんどくさいからと平気で断るし、ずっとヒマがいい、風鈴の音とか形かわいい…とか考えてのんびり過ごしてる。なにそれすっごい自分のペースで生きてんじゃん素敵じゃん?!

自分の好きなこと(たまちゃんと遊ぶ、散歩をする、植物や生き物を愛でる)だけにスポットを当てて生きてるの。かと言って人付き合いがないかというわけでもなく、学校ではのらりくらりと友人と話してるし、いろいろ誘われたりもしてる。学校といえば主人公の高校のクラスものんきで最高なんだよな〜!合唱コンクールも体育祭も球技大会もビリだけど、「ビリだったね〜」って笑ってんの。そこに熱をかける人がいないの。わたしの理想のクラス過ぎてさ…一致団結とかも素晴らしいけど、それよりも肩の力抜いてビリだったねってのほほんと笑い合える方が素敵じゃない?まぁわたしがそういった行事が好きじゃないってのもあるんだけど。ていうか嫌いだったからそういう空気感が羨ましいなって思うんだけど。なんか昔からそういう団体の空気が苦手で冷めてたんだよなー。

んで主人公の担任がそういう空気のクラスに怒るんだけど、みんな早く終わればいいと思ってるし担任が出ていっても追いかけるわけでもなくいつも通りなの。ねえ最高すぎる!わたしもそんなクラスがよかったな。

 

あと主人公は物理部に入るんだけど(楽そうって理由で)夏休み部活あること知らずにサボるのね。そしたら夏休み明け部活行ったら文化祭の準備ひとつも手伝ってないからめちゃくちゃ周りが冷たいのよ。わたしはサボる割にそこらへんのメンタル強くないから絶対空気感に死ぬんだけど、主人公はこんくらいの気まずさと比べたら夏休みサボってる方がいいわ!って開き直るのね。その考え超いいじゃん!好き!!

しかも文化祭も3日間あるんだけどやることねえし帰ろって帰ってテレビ見るの!!あーーわたしもそのくらいの勇気ほしかった!なんかこう周りの目を気にせずさ、自分が文化祭苦手だから帰るって自分の気持ちのまま行動してるのいいよな。人に迷惑かける行為はダメだとは思うけど、主人公は特に役割がなかったから役割をほっぽったわけでもない。主人公のいい意味での自分がいてもいなくてもって考えを持ってるところが好き。例えば部活でもわたしだったらあーーサボっちゃったみんな頑張ってるなか私だけやってないどうしようって思うとおもう。ただ主人公はま、別に私がいてもいなくても変わんなくね?誰にも影響ないでしょって考えてる気がする(知らんけど)。人の目って気にしてもしゃーないのよ。じゃあ部活サボったから誰に影響あるんですか?と思うしね。まぁ場合によりけりだとは思うけど。私そこらへんの正義感強い人苦手で、あなたに迷惑かけてないんだからサボってもいいじゃんなんでそんな目で見てくるの?って思う。いるよね、自分は頑張ってるのにずるいって言うやつ。知らねえよ。

しかも文化祭もなんか3日目にトラブルがあってお通夜状態の中こっそり入って気まず〜ってなるんだけど、帰り道にあのくらいの気まずさだったら3日間文化祭休んでテレビ見れたりして得だったよ!って言うの!どこまでのんきなの!!そののんきさほしい!!笑

 

話変わって主人公は散歩が趣味なんだけど、その散歩もすっごく楽しそうで読んでてワクワクするの。美容院も行ったことない道を歩いて可愛いからそこに入ったり、美容院のあとも海を見て帰ろうって寄り道してみたり。こう今の現代って時間に縛られてるじゃないですか。社会人なんか特にね。でもそこを気にせずのんびり生きるのってすっごく贅沢なことだよなーと。しかもそのエピソード素敵なのが、同級生の子がデート帰り?って話しかけてきて違うよ美容院帰り、海でも見て帰ろうかなってと言ったらわたし海が見えるカフェ知ってるよ行かない?っていう流れでカフェに行くの。超良くない?!?!しかも主人公はその人のこと加藤さんって言ってるの。だからクラスメイトだけどものすごく親密でもないはず。でもそのくらいの関係性でも利害関係抜きにして(苦手とか好きとか)誘えるのってすごいフラットでいいなぁと思って。私はそのくらいの関係のクラスメイトだったらまず向こうから話しかけてもらえない。でも主人公ってそこらへんが誰にも壁を作ってないというか。人に対して恐怖心を持ってないというかみんなと仲良くしたいイェーイ⭐︎ってタイプでは全然ないんだけど、いい意味で構えてない。好きも嫌いもなさそうだから、向こうも気兼ねなくそのくらいの関係性でも誘えるのかなと思ったり。とにかく好きなシーン!

 

でさ、いろいろあって漫画家を目指すわけなんだけど、ただただここに関しては尊敬。やりたいことがあって、それを頑張れるって、なかなかできることじゃない。私はいま25歳だけど、何もしたいこともなくのらりくらりとここまできてしまった。あと会社がものすごくつまらん。生きてるのあんまり楽しくない。そういう生活をしてるからやりたいことがあるって本当に羨ましいんだよな。

あと親友のたまちゃんとのシーンもめちゃくちゃ泣けた。あんなにお互いがお互いを思い合ってて平和に好きなことをしあえる友人がいるって一生の財産だよなぁ。って涙しました。

 

 

とにかく考え方とかが素敵だった…。

私と根本は似てるんだけど、私はその自分の根っこを表に出せなくて。元来怠け者っていいか悪いかで言ったら悪いじゃない。協調性もなくて1人が好きなくせに周りの目をやたら気にするから生きにくい。私は自分の感性とか考え方とかけっこう好きで大事にしてるんだけど、それがいわゆるどっちかというとマジョリティだからあんまり表に出せないし表面上はいい子ぶってしまう。本来の自分を何も気にせず出せたら自分の情けないとこやだらしないとこも好きになれそうなんだけどな。このひとりずもうって作品はそういった本来ならばあまり良しとされないところ?を包み隠さず曝け出してそんな自分を責めるわけでもなくて、まぁこれが自分だからさ。と受け入れている気がした。そこが私はできないからこんなにも憧れているんだと思う。

 

いい作品だった。